サントリーウエルネスの商品を愛飲する祖母

祖父の3回忌で、約10年振りに祖父母の家へ行った。
両親は、祖父の葬式などでたまに行っていたけど、私は結婚したり出産したりしていて全然行っていなかった。
祖父が亡くなったときは私が妊娠8ヶ月で、気持ちだけと思って通夜にだけ参列してすぐ帰ってきたのだった。
私は祖父母とは疎遠で、そうなったきっかけは10年前のいざこざが原因なんだけど、ここでは端折るとする。

10年振りに入る、祖父母の家。
疎遠継続中の親戚が大勢いる中、アウェー感を隠せない。
通夜のときはお腹にいた娘が、今では1歳7ヶ月だ。
娘を連れてその家に行くのは、なんとも不思議な気持ちだった。

台所で見つけたのは、サントリーウエルネスの商品。
おそらく祖母が愛飲しているのだろう。
祖父が亡くなって悲しい素振りすら見せない祖母は、いつからか自分の健康を気遣う余裕もあるらしい。
愛人に家まで購入して遺産を遺した祖父は、生前から祖母にかなり恨まれていた。

結局のところ、祖父は愛人と祖母どちらを愛していたのだろうと、素朴な疑問が生まれる。
でも、祖父がいない今、真実を知ることはできない。
そしておそらくそれは、私が永遠に知らなくて良いことだ。
80を越えても尚、亡くなった配偶者を恨み続けるというのは並大抵のことではない。
祖父の仏前に手を合わせるも、なるべく早く帰りたい気持ちでいっぱいになった。